自己破産のデメリットはあるの?メリットは何?

自己破産とは?

債務整理と聞いて、真っ先に思い浮かべるのは自己破産でしょう。その他にも債務整理には任意整理、特定調停など、なんとか返済していけるように利息の減免や支払い方法などを話し合うものがあります。ただ、あくまでこれらは、それまでの借金は返済する、ということが前提です。ですが、多重債務者の中には、借金が膨れ上がってしまい、返済方法を話し合ったところでどうすることもできないくらいになってしまった人もいます精神的にも追い込まれてしまい、自殺をしてしまった人も数多くいます。また、返済のために、闇金融などから借り入れをしてしまい、強引な取り立てや嫌がらせを受けるという人もいます。そういった人達を救うためにある制度が自己破産です。
自己破産の手続きをすれば、借金をすべて帳消しにしてもらうことができる制度です。そのため、本当にゼロから新しい生活をスタートさせることができるのです。ただし、ただ手続きをするだけで借金がなくなる、というのであれば、少しでも借金がある人はすぐにでも自己破産手続きをすることでしょう。ですが、基本的に自己破産の手続きをすると、自分の財産をすべて差し出すことになります。その財産を債権者で分配して、借金の返済の代わりにするのです。それだけでなく、生活について様々な制限もあります。
あくまで、自己破産は、他の債務整理ではどうすることもできなくなった場合の最終手段と思っておいた方がいいでしょう。借金をなんとか返して行けるというのであれば、他の方法のほうがいいでしょう。

自己破産のメリット

自己破産というと、どうしても人生の破滅、その後はまともな生活が送れなくなる、というイメージがありますが、自己破産をすることでのメリットはあります。
一番のメリットは、借金がすべてなくなる、ということでしょう。毎日毎日借金に追われ、また闇金融から借り入れしていれば、違法ではありますがドラマで見るような執拗な取り立てや嫌がらせ、会社にまで電話をするなどの行為が行われているかもしれません。自己破産をして認められれば、その借金がすべてゼロになり、取り立て行為も一切なくなります。そのため、毎日不安と恐怖などに怯えながらの生活が終わりますから、精神的にも楽になる事は間違いありません。
自己破産をすると、ブラックリストに載る(信用情報機関に事故情報として登録)だけでなく、破産者名にも掲載されることになります。また、職業の制限もあります。ただ、これらは一生という訳ではありません。ブラックリストに載っている期間は5~7年ですから、その後はクレジットカードをもつことも借金をすることも可能になります。また制限されていた職業に関しても、免責が確定すれば、就くこともできるのです。そのため、一定期間さえ経過すれば、これまでとほとんど変わらない生活を送ることができるようになるというのもメリットと言えるでしょう。
いつまでも、借金におびえていても何の解決にもなりませんし、夜逃げをしたところで精神的な不安が消えることはありません。何年間も怯えているくらいなら、自己破産をして一度人生をリセットするのもひとつの方法でしょう。

自己破産のデメリット

手続きをすることで、借金が帳消しになる自己破産ですが、何もなく帳消しになるのでは誰もが手続きをすることになりますし、金融機関の存在意義すらなくなります。自己破産にはそれ相応のデメリットもあるのです。
まず、自己破産をすると、最低限の生活用品を除いてすべての財産が没収されます。債権者もただ借金が帳消しにされてしまってはどうしようもありません。そのため、その財産を債権者で分配するというわけです。マイホームや別荘はもちろんのこと、20万円以上の価値のある車、99万円を超える現金、20万円を超える預貯金など財産と呼べるものすべて(最低限の生活が送れる程度は残される)没収されるのです。
その他、信用情報機関に事故情報として登録される(ブラックリストに載る)ので、5~7年程度はクレジットカードは利用できなくなりますし、新しいローンを組むことができなくなります。そのため、買い物をする時にはすべて現金で、ということになるでしょう。
また、職業、資格にも制限がもうけられます。弁護士や司法書士など法律に関係する仕事は、万席が決定するまでの数ヶ月間はできなくなります。また同期間は保証人や後見人、代理人になることもできなくなります。換価する財産があり破産管財人が選任された場合には、自己破産手続きが完了するまでは、引越しもできませんし、長期間の旅行も裁判所の許可が必要になります。また同期間は郵便物までも管財人に管理されるようになります。
そして、万が一、連帯保証人をつけている場合には、自己破産をしてもその債務は今度は保証人の方に行ってしまいます。そして連帯保証人は基本的には一括でその借金を返済しなければいけません。そのため保証人にまで多大な迷惑をかけてしまうことになるのです。
その他には官報に載るだけでなく破産者名簿にも登録されます。

自己破産はどんな人が向いている?

実際、自己破産に向き、不向きというのはありません。他の債務整理ではどうすることもなくなってしまった人がやむを得ずおこなう方法ということになるからです。そのため、借金がそれほど多くなく、返済方法などを変えればなんとか支払って行ける、という人は自己破産はする必要はありません。むしろしない方がいいでしょう。
ただ、今後の生活について、どれくらいの支障が出るのか、ということになれば向き不向きはあるかもしれません。例えば、借金に連帯保証人があるかないかです。連帯保証人がある場合には、自己破産をした場合、その借金の返済は、保証人の方にいってしまいます。しかもその場合は基本的に借金を一括で支払わなければいけなくなります。もし、その保証人の方も返済能力がなければ、その保証人の方も債務整理しなければいけなくなります。その保証人が身近にいれば、会わす顔もないでしょう。そのため、借金があっても連帯保証人をつけていなければ、自分だけの負担で解決できます。
また、自己破産をすれば財産を没収されるのですが、99万円以下の現金、20万円未満の預貯金しかない場合には、そのままですし、借家に住んでいる人は滞納などがなければ基本的に追い出されることもないので、これまでとあまりかわらない生活を送ることもできるでしょう。
そして、自己破産では免責が決定する期間に限りますが、数ヶ月間一定の職業に就くことできなくなります。そのため、その職業に該当しない人であれば、自己破産をしても仕事を続けることができます。

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