任意整理のデメリットはあるの?メリットは何?

任意整理とは

クレジットカードやカードローンは比較的簡単に持ててしまうために、知らない間に返済額が大きくなって、毎月の返済が厳しくなってくるというケースは少なくないでしょう。債務整理というと、どうしても自己破産というイメージが付きまといます。毎月の返済がちょっと足りない、毎月数万円の返済ができないだけで、実際の借金の額は百万円程度で、これくらいで自己破産するのも…。と思う人もいるでしょう。そのために、何もせずに毎日苦しい思いをしてしまうのです。
そんな時には自己破産ではなく任意整理という債務処理の方法があります。任意整理とは、裁判所などの公的機関を経ず、裁判ではなく直接債権者と交渉をして、支払額を減らしてもらったり、利息を免除してもらったりする和解方法です。債権者も自己破産をされてしまうと、借金を回収することができなくなるため、この方法で確実に返済してもらうこともできます。
任意整理は基本的には本人だけでおこなうことも可能ですが、あくまで『任意』ということですので、債権者もこの交渉に応じる義務はありません。そのため、話し合いに応じない場合もあります。しかも、債権者のなかにサラ金業者などが含まれていれば、直接ヤクザがらみの人と話し合いをしなければいけないのです。そうなると、「じゃあ、これくらいだけ払ってください」とスムーズにいくとは考えられません。また、過払い金返還請求になると、債権者によっては逆に払い過ぎたお金を支払わなければいけなくなる場合もあるので、交渉に応じるわけがないでしょう。そのため、弁護士や司法書士に依頼することがほとんどです。

任意整理のメリット

任意整理は、何も悪いことばかりではありません。任意整理することでメリットもいくつかあるのです。
まず考えられるのが、借金の減額です。ただしこれは自己破産や個人民事再生とは異なりますから、元金が無くなるというものではありません。そして減額が可能となるのはあくまで利息制限法の上限金利(18.0%)を超える利息を取っていた場合に限ります。闇金融やサラ金で借り入れしていた場合は、その利息を再計算し直しますので、残りの借金が減る、場合によっては払い過ぎたお金が戻ってくることもあります。また、法に基づいた金利で借り入れしていた場合は、任意整理の段階までの借金は減りませんが、将来利息をカットしてもらうことができます。これからかかる利息をカットしてもらうことができるので、トータル的な返済額が増えることがないのです。
また、任意整理は裁判所に行く必要もなく、弁護士や司法書士に依頼すれば、本人の手間はほとんど省けます。
そして、自己破産のように職業制限や資格の制限をされることはありません。あくまでそこまでの借金は支払うのですから破産とは違います。そのため官報に載ることもありません。
債務整理を考えるのは、やはり督促などが頻繁にきたり、闇金やサラ金業者なら怖い取り立てが行われることもあります。任意整理を弁護士や司法書士に依頼した時点で、取り立てや督促が停止されます。そのため依頼した時点から精神的な苦しみから解放されるのです。もしかすると、これが一番のメリットかもしれません。

任意整理のデメリット

任意整理にもやはりデメリットはあります。
デメリットとしては、まずブラックリストに載ってしまう、ということです。任意整理は自己破産のように借金が無くなるというものではなく、返済方法を債権者と話し合うという事なのですが、それでもブラックリストに載ってしまいます。正確にはブラックリストというものは存在せず、信用情報機関に事故情報として載ることになります。ようするに、信用が無くなるということです。そのため、クレジットカードを利用したり、ローンを組むことができなくなってしまうのです。ただし、過払いがあった場合には、その限りではありません。
また、前述にも触れていますが、任意整理の場合は基本的には借金が減る、という訳ではないのです。返済方法を見直すだけで、返さなければいけません。たいていは3~5年での返済計画を立てるのですが、万が一任意整理後に返済ができなくなってしまった場合には、やはり自己破産か個人民事再生を行わなければいけなくなります。
そして、任意整理はあくまで『任意』ということです。債権者によっては話し合いに応じない場合があります。これは法的な処置ではありませんから断っても問題ないのです。任意整理は基本的には自分でもできるのですが、そうなると、知識は債権者の方が上でしょうから、あれこれ債権者に都合のいい契約をされてしまい、さらに返済が苦しくなるということもあります。そもそも、債権者と直接話をすると、まとまらないというのが一般的です。そのため、任意整理の場合には弁護士や司法書士にお願いするのがベストです。

任意整理はどんな人が向いている?

任意整理は、裁判所を通さずに弁護士や司法書士の力を借りて(自分でも出来ますが)、債権者と交渉し、今後の利息をカットしてもらったり、減免してもらう方法になります。そのため、毎月の返済額を少なくしてもらえば、継続して返済していけるという人に向いている方法です。特に返済額が長く利息の負担が大きい、という人は利息の軽減をしてもらえる可能性があるので特に向いているでしょう。
また、特定調停のように裁判所に行くわけではないので、100%ばれないという保証はないものの、家族にも知られず手続きを進めることができるので、できるだけ誰にも知られたくない、という人にも向いています。
そして、複数の債権者に借金がある場合、自己破産や個人民事再生だと、保証人がある借金はその保証人に返済が求められてしまうこともあります。そのため保証人に迷惑がかかってしまいます。もちろん任意整理でも保証人に迷惑がかかることもありますが、任意整理は整理したいローン、債権者を選んでおこなうことができます。そのため、保証人がある借金に関してはそのままの状態で返済をしていき、保証人に迷惑がかからない借金だけ任意整理する、ということもできるのです。また、自動車ローンを任意整理してしまうと、その自動車を持って行かれる場合もあります。任意整理なら、自動車ローンはそのまま返済していき、それ以外の借金だけ任意整理することもできます。そのため、車だけは残したい、という人にも向いています。

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